山梨県産のシャインマスカットに「赤いやつ」があると聞いたことはありませんか?
これは最近注目されている新品種「サンシャインレッド」のことです。普通のシャインマスカットが黄緑色なのに対し、サンシャインレッドは果皮が鮮やかに赤く色づいており、その特徴的な見た目から「赤いシャインマスカット」と呼ばれています。
本記事では、この「赤いシャインマスカット」の正体やシャインマスカットとの違いなどを詳しく解説します。
目次
山梨で見つかったシャインマスカットの「赤いやつ」とは何?
山梨県産のシャインマスカットに「赤いやつ」があると噂される背景には、新しく登場した山梨県オリジナルのぶどう品種「サンシャインレッド」があります。シャインマスカットは通常黄緑色の大粒マスカットですが、サンシャインレッドは果皮が鮮やかに赤色に染まり、「赤いシャインマスカット」として話題になりました。
このサンシャインレッドは山梨県で開発された赤系の新品種であり、名前の由来の通り「太陽(サンシャイン)の光を浴びて赤く輝く」ことをイメージしている品種です。
サンシャインレッドは山梨県発祥の品種
サンシャインレッドは「甲斐ベリー7」という品種登録名を持つ山梨県オリジナルのブドウ品種です。イタリア系の赤い大粒品種「サニードルチェ」と、甘みと香りに優れた国産種「シャインマスカット」を掛け合わせて誕生しました。2010年代から交配育種が進められ、山梨県が15年以上の歳月をかけて育成した渾身の新品種です。
果実が大きく赤く色づくさまはまるで宝石のような美しさです。現在は「サンシャインレッド」として商標登録され、山梨県とJAなど関係者から注目を浴びています。
誕生の背景と品種情報
サンシャインレッド開発のきっかけには、生産者や市場からの要望がありました。「シャインマスカットの優れた特性を持ち、皮ごと食べられる赤系ぶどうを作ってほしい」という声に応える形で、山梨県果樹試験場(果樹系統育成場)で交配と選抜が行われました。さまざまな交配組み合わせの中から品質と栽培特性が優れたものを選び抜く作業を重ね、約15年の歳月を経てサンシャインレッドが誕生しました。
現在はわずかな出荷量にとどまる希少品種ですが、今後の普及が期待されています。品種名「甲斐ベリー7」は登録名で、商標名の「サンシャインレッド」のほか、地元では「赤いシャインマスカット」と呼ばれることもあります。
山梨発・サンシャインレッド(赤いシャインマスカット)の特徴

サンシャインレッドにはいくつか特徴があります。何と言っても鮮やかな赤色の果皮と華やかな香りが最大の魅力です。以下で主な特徴を見ていきましょう。
赤い果皮と華やかな香り
サンシャインレッドの最大の魅力は、何と言っても果皮の鮮やかな赤色です。太陽の光を浴びて赤く輝く大きな房は、まるで宝石のような美しさです。加えて香りも非常に華やかで、口に含むとバラや蘭のようなフローラルな香りが広がります。甘みも濃厚でありながら後味はさっぱりしており、香り高さと甘さを同時に楽しめるのが特長です。
高糖度で濃厚な甘み
サンシャインレッドは糖度が高く、18~19度前後と予想されています。十分に熟した房は蜜のような濃厚な甘さがあり、口中に強い甘みが広がります。
後味にはほんのりした酸味も感じられ、シャインマスカットを思わせる甘さに華やかさが加わっています。
皮ごと食べられる種なしぶどう
サンシャインレッドはシャインマスカット同様に種なしぶどうで、果皮は薄く柔らかいためそのまま皮ごと食べられます。皮からはパリッとした心地よい食感があり、果肉のジューシーさと一緒に味わえます。
皮ごと食べられる手軽さは、忙しい人にも人気です。皮に含まれる旨味成分も一緒に楽しめるのが魅力です。
サンシャインレッドとシャインマスカットの違い

サンシャインレッドと通常のシャインマスカットには、果皮の色や味わい、流通量などいくつかの違いがあります。以下に主な違いをまとめます。
果皮の色と外観の違い
サンシャインレッドは名前の通り鮮やかな赤色の果皮をしています。深紅色の大粒ぶどうは見るからに華やかで、高級感があります。
一方、シャインマスカットは黄緑色から黄橙色の果皮で、爽やかな印象です。果粒の形はどちらも楕円形で大きめですが、色の違いによって視覚的な印象が大きく異なります。
味覚・香りの違い
シャインマスカットはマスカット特有の爽やかな芳香と濃厚な甘さが特徴です。
対してサンシャインレッドは華やかで複雑な香りがあり、バラや花のようなフレーバーも感じられます。甘みはいずれも強いですが、サンシャインレッドは若干酸味が効いており、後味がよりさっぱりしています。
栽培時期と供給量の違い
シャインマスカットは通常8月中旬から収穫が始まりますが、サンシャインレッドはやや遅れて9月上旬から収穫のピークを迎えます。まだ栽培量が少ないため、出荷量が限られている点も違いです。
シャインマスカットは全国的に栽培され安定供給されていますが、サンシャインレッドは山梨県限定の希少品種であるため、市場に出回る量はまだ少ないです。
下表は両品種の主な違いをまとめたものです。
| 項目 | サンシャインレッド(赤いシャインマスカット) | シャインマスカット |
|---|---|---|
| 果皮の色 | 鮮やかな赤色 | 黄緑色~黄色 |
| 糖度 | 約18~19度 | 約18度以上(品種・栽培条件により変動) |
| 香り | バラや花のような華やかな香り | 伝統的なマスカットの芳香 |
| 味わい | 濃厚な甘みとさっぱりした後味 | 重厚な甘さ |
| 栽培エリア | 山梨県内限定 | 全国各地 |
| 流通量 | 少なく希少 | 安定的に出回る |
山梨県での栽培状況と旬の時期・購入方法
ここからはサンシャインレッドの栽培情報と購入方法について紹介します。
主な生産地と栽培農家
サンシャインレッドは山梨県内の限られた農家で栽培されています。認定された数軒が主に栽培を行い、主な産地は笛吹市周辺などの果樹園です。現在は試験的な栽培段階で量産化には時間がかかるものの、技術が確立すれば生産農家は徐々に増えていく見込みです。
まだ栽培面積は少ないものの、育種の中心地である笛吹市をはじめ、山梨県内の果樹王国地域で研究農家が育成を進めています。
収穫時期と販売シーズン
収穫は9月上旬から始まり、下旬にかけてピークを迎えます。シャインマスカットよりやや遅めの収穫開始で、収穫後すぐに出荷が始まります。販売時期は9月中旬~下旬頃が最盛期です。ただしまだ出荷量は限られており、シーズン初期には予約販売や直売所で見かける程度です。
9月下旬以降になると直売所や地元の市場に並び始めますが、希少な品種のため早めに売り切れる場合があります。
購入ルートと入手ポイント
サンシャインレッドは希少性が高いため、一般のスーパーではほとんど見かけません。主に山梨県内の特産品直売所や観光農園の店頭で販売されるほか、JAや地元団体が運営するオンライン直売所などでも限定販売されることがあります。
また、山梨県内のフルーツ狩りが楽しめる観光農園では、9月ごろにサンシャインレッドのぶどう狩りを実施するところもあります。収穫体験とあわせて購入できる貴重な機会です。人気が高まっているため、手に入れたい場合は早めに予約しておくのがおすすめです。
まとめ

山梨県生まれのサンシャインレッドは、シャインマスカットの魅力を受け継ぎながら希少な赤色を持つ新品種です。鮮やかな紅色の果実は高糖度で濃厚な甘みと華やかな香りが特徴です。現時点では栽培農家も少なく限定的に流通していますが、今後さらに広がれば身近に味わえる日が来るでしょう。
記事で紹介した特徴や違いを参考に、山梨で「赤いシャインマスカット」を見かけたらぜひ味わってみてください。
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