甲斐奈神社は笛吹市でここ!由緒とアクセス駐車場を地図付き解説

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観光

甲斐奈神社は、山梨県笛吹市に鎮座する由緒ある神社です。笛吹市には「甲斐奈神社」という名称の神社が春日居町と一宮町の二か所に存在し、古くから地域の信仰の中心となってきました。古代には甲斐国の守護神とされた神々が祀られ、延喜式にも名を連ねる格式高い神社として知られています。地元では御神木の大杉が名物となり、「大杉さん」と親しまれることもあります。この記事では笛吹市内にある甲斐奈神社の歴史や由緒、参拝に役立つアクセス・駐車場情報を地図付きで詳しく解説します。

笛吹市にある甲斐奈神社とは?

笛吹市に鎮座する甲斐奈神社は、一宮町と春日居町にそれぞれ存在する歴史深い神社です。奈良時代に創建され、古来より甲斐国の総社とされてきました。かつては近隣の神主たちが一堂に会して神楽を奉納し、五穀豊穣を祈願する大祭が行われるなど、地域の中心的な祭礼を担った大社でした。社名の「甲斐奈」は「甲斐の大神」を意味すると言われ、古代からこの地の守り神として崇敬されてきたことがうかがえます。笛吹市内の甲斐奈神社は、いずれも由緒正しい古社として今日まで信仰を集めています。

由緒・歴史

笛吹市にある甲斐奈神社(二社)は、いずれも延喜式に名を連ねる古社です。創建は奈良時代の神亀三年(726年)に遡ると伝えられ、一宮町の神祖宮と春日居町の守之宮がその起源を共有します。国司・田辺史広足が甲斐国府の総社として「峡之神社(かいのじんじゃ)」を建立し、後に甲斐奈神社と称されました。江戸時代前期までは、県内東部の神主が集まり神楽を奉納して五穀豊穣を祈る盛大な祭礼が執り行われました。古代から戦国期にかけて武田氏も厚く崇敬し、武家領主からも守護された格式高い神社でした。

主祭神・ご利益

この笛吹市の甲斐奈神社では、祭神として古代神が祀られています。春日居町の守之宮には彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)と大己貴命(おおなむちのみこと)が祀られ、中でも彦火々出見尊は農業・漁業の守護神として五穀豊穣・商売繁盛・安産・子宝などのご利益があるとされています。大己貴命は縁結びや子授け・福徳開運の神とされ、多くの信仰を集めています。一宮町の神祖宮には国常立尊・高皇産霊尊・伊弉諾尊・伊弉冉尊という天地創造を司る神々が祀られ、国家安泰や子孫繁栄などの神徳が伝わります。それぞれの祭神は、地域の産業守護や安産祈願といった幅広い願いを叶える神として崇敬されています。

境内の見どころ

両社の境内には歴史を感じさせる見どころがあります。一宮町の神祖宮にはかつて樹齢数百年の大杉「橋立の大杉」が生育し、地域の名物でした。現在は枯死していますが、直径数メートルの切り株と記念碑が残され、往時の偉容を今に伝えています。春日居町の守之宮では、参道入口付近に立つ石灯籠や珍しい立石(土台石)などが目を引きます。また、両社ともに拝殿や社殿前に武田菱紋章が掲げられており、武田氏ゆかりの神社であったことが分かります。かつての隆盛を感じさせる境内の佇まいも参拝者に親しまれています。

春日居町の甲斐奈神社(守之宮)の由緒と見どころ

春日居町に鎮座する甲斐奈神社(守之宮)は、地名の示す通り古代甲斐国府の跡地に創建された神社です。社伝によれば、成務天皇の時代(3世紀頃)に甲斐国府が置かれた地に始まり、聖武天皇天平年間(729~749年)に国司・田辺史広足が峡之神社として創建したと伝わります。室町・戦国時代には「国守の宮(守ノ宮大明神)」とも称され、武田氏をはじめ六斎講や諸氏の信仰を集めました。古くから甲斐国四宮の一つに数えられ、中世以降も地域の総社として繁栄してきた由緒高い社です。

創建と歴史

創建の由緒は古く、天平18年(746年)頃に総社として「峡之神社」が建立されたとする伝承があります。その後、社名は「甲斐奈神社」に改められ、代々の国司や領主の崇敬を受けてきました。江戸時代には村社となり、明治維新後も地域の神社として守られました。境内の社殿や神楽殿は比較的新しいものですが、拝殿前の石燈籠や狛犬、境内に残る古い石造物から往時の隆盛が偲ばれます。戦国大名・武田信玄もこの神社に篤い信仰を寄せたとされ、絵馬や奉納物にも武田家の家紋が見られます。

主祭神とご利益

守之宮の祭神は彦火々出見尊と大己貴命で、いずれも豊穣と産業・縁結びの神として知られています。彦火々出見尊は山幸彦の神話でも知られ、農林業の守護、漁業繁栄、安産・子宝に霊験があると伝わります。大己貴命は大国主命と同一視され、縁結びや夫婦和合・病気平癒など幅広いご利益が信仰されています。境内にはこれら祭神にちなむ願掛け札や絵馬が多く奉納されており、縁結びや安産祈願で訪れる参拝者が絶えません。

境内の見どころ

守之宮の境内には特徴的な見どころが並びます。東西に広がる参道入口には古い石灯籠が建ち、入口近くには石造の道祖神が残されています。境内西側には東向きの本殿・拝殿があり、その前には小さな立石が祀られています。これは境内に置かれた道標石とも言われ、一宮浅間神社や二宮美和神社と並んで甲斐国の社寺に見られる珍しい形状です。また、社殿の木鼻などには武田菱紋章が見られ、地元の歴史を感じられます。山に囲まれた静寂な境内は厳かな雰囲気で、四季折々の自然も楽しめます。

一宮町の甲斐奈神社(神祖宮)の由緒と見どころ

一宮町橋立にある甲斐奈神社(神祖宮)は、笛吹市内で「神祖明神」や「橋立明神」とも呼ばれる古社です。創建は推古天皇期(7世紀)とも言われる伝説の残る古跡で、古代には甲斐国の総社として祀られました。江戸時代までは祭礼のたびに笛吹川東岸の神職が全て当社に参集して神楽を奏し、五穀豊穣・国家安泰を祈願したと伝わります。古来より「甲斐の祖神」を祀る拠点とされ、地域の崇敬を集めてきた歴史があります。

創建と歴史

由緒書によると、神祖宮の起源は奈良時代以前に遡り、聖武天皇の時代に国司が甲斐国の総社を定めた際に設けられたと伝えられます。鎌倉時代以降の実証資料は乏しいものの、『甲斐国志』などにもその名が見え、地域の歴史書にもたびたび登場します。江戸時代後期には村社となり、明治時代に神饌幣帛料供進指定を受ける格式高い神社となりました。境内や拝殿は整備されていますが、当時の社殿の旧材一枚など貴重な文化財も伝来しています。

主祭神とご利益

神祖宮の主祭神は、国常立尊・高皇産霊尊・伊弉諾尊・伊弉冉尊の四柱です。これらは古事記・日本書紀に登場する天地創造や国生みの神々で、延命長寿や産業発展、子孫繁栄のご利益があるとされます。特に国常立尊は国土の守護神・安寧の神であり、家内安全や国家安泰が祈願されます。この他にも境内には庚申塔や馬頭観音など多くの末社があり、それぞれ水神、荼吉尼天など地域の神々との信仰が息づいています。

境内の見どころ

神祖宮の最大の見どころは、かつて神木とされた大杉の切り株です。境内北側にあるこの大杉は樹齢数百年と伝わり、昭和28年に枯死するまで「橋立の大杉」として周囲の参拝者に親しまれました。現在は切り株に記念碑が設けられ、かつての姿をしのばせています。また、拝殿前には大きな丸石が置かれ、これを祀る小祠もあります。境内の中央には竜に乗る狛犬像があり珍重され、周囲には武田菱の神紋が付いた木彫りの獅子頭など歴史を感じさせる見所が随所にあります。

甲斐奈神社へのアクセスと駐車場

アクセス方法

笛吹市内の甲斐奈神社へは公共交通機関と車でのアクセスが可能です。春日居町の守之宮へは、JR中央本線・石和温泉駅または春日居町駅から徒歩20分程度で参拝できます。一宮町の神祖宮へは、JR中央本線・酒折駅または石和温泉駅から徒歩約25分です。車利用の場合、中央自動車道の一宮御坂ICから国道20号線を経由し、約10分の距離に位置します。市街地の路地が続き方向が分かりにくい箇所もあるため、事前に地図やカーナビでルートを確認すると安心です。

駐車場情報と注意点

春日居町の守之宮には専用駐車場がありません。参拝の際は国道沿いの無料駐車場や公共施設を利用するか、「石和温泉」周辺の商業駐車場を活用します。一宮町の神祖宮には境内の隣接地に無料の駐車スペース(約20台分)が整備されており、参拝者はそちらを利用できます。ただし、境内周辺の小道は幅が狭いため、大型車や初心者は十分注意してください。また、周辺は住宅街も近く、路上駐車や騒音にならないようマナーを守って訪問しましょう。

まとめ

笛吹市にある甲斐奈神社は、奈良・平安時代から続く古社であり、古代甲斐国の守護神を祀る歴史的な神社です。春日居町の守之宮と一宮町の神祖宮はそれぞれに異なる祭神と由緒をもち、いずれも地域に密着した信仰が今に息づいています。参拝の際は、本記事でご紹介した由緒や境内の魅力を参考に、最新のアクセス情報・駐車場情報をもとに安全に訪れてください。両社ともに地元で大切に守られるパワースポットとして、多くの人を迎えています。

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