山梨名物でほうとう以外は何?地元民推しの郷土グルメ案内を詳説!特集

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山梨県は「フルーツ王国」として知られ、ほうとうで有名なだけでなく、実は地域ならではの魅力的な郷土料理が揃っています。富士吉田で作られるコシの強い太いうどん、甲府発祥の甘辛い鶏もつ煮、香ばしいきな粉と黒蜜でいただく信玄餅など、地元民に愛されるおいしい名物が充実。この記事では、ほうとう以外の山梨名物グルメを詳しく紹介します。

山梨名物ほうとう以外のおいしい郷土グルメ紹介

山梨県は山がちな地形で米作に向かないため、古くから麦や雑穀食品が主食として定着しました。かぼちゃや根菜類が豊富に育ち、味噌や醤油を使った濃厚な味付けが郷土料理の特徴です。温かい鍋物やもっちりした麺類など、寒い気候に合わせて体が温まる料理が好まれ、食べ応えのある料理が多いのも山梨ならではの食文化です。

ほうとう以外の代表的な山梨名物には、富士吉田発祥の太くて歯ごたえ抜群の「吉田のうどん」や、甲府市で生まれた甘辛い味付けの「甲府鳥もつ煮」、山梨土産の定番「信玄餅」などがあります。また、冷たい麺料理「おざら」や、上野原市の伝統菓子「せいだのたまじ」、すももやぶどうを使ったスイーツも有名。いずれも地元食材を生かした食べ応えのある一品です。

名物麺!吉田のうどんとおざら

山梨の麺料理で有名なのが、「吉田のうどん」です。富士吉田市の地粉を使った太くてコシの強いうどんで、しっかり噛んで味わう食べ応えが魅力です。県内の人口に対してうどん店の数が多いことでも知られ、早朝から完売になる店もあります。

吉田のうどん:太くてコシの強い地粉麺

吉田のうどんの麺は断面が四角く、普通のうどんより硬めに仕上げてあります。富士山の清らかな地下水を用いるため風味も良く、噛むほどに小麦の甘みを感じます。つゆには味噌と醤油を合わせた甘じょっぱいダシを使い、茹でキャベツや油揚げ、馬肉をのせる店が多いです。卓上の唐辛子・ごま・山椒などを混ぜ合わせた辛味調味料「すりだね」を加え、好みの辛さに調整して食べるのが地元流の楽しみ方です。

おざら:暑い夏に嬉しい冷たい郷土麺

「おざら」は吉田うどんの麺を使った冷やしメニューで、暑い夏に特に人気です。一度麺を茹でて冷水で締め、温かい醤油ベースの汁でいただきます。ツルツルとしたのどごしが良く、冷やしても麺のコシがしっかり残ります。夏の観光シーズンには冷たいおざらを求める人が多く、甲府盆地の暑さを和らげる郷土の味になっています。

すりだねや馬肉トッピングで味変

吉田のうどんはトッピングも特徴的です。茹でキャベツの甘みや馬肉の旨み、油揚げや揚げ玉のコクが麺によく合います。お好みで「すりだね」と呼ばれる自家製唐辛子味噌を大量に入れると、一気にスパイシーに様変わり。店ごとに配合が異なる辛味調味料で、最後まで味の変化を楽しめるのが吉田流です。

人気B級グルメ!甲府の鳥もつ煮

甲府市で生まれた「鳥もつ煮」は居酒屋料理として人気の高い郷土グルメです。戦後まもない昭和25年ごろ、蕎麦屋の賄い料理として鶏の内臓を無駄なく使うために考案されました。鳥の胃袋やレバー、ハツ、未成熟卵(きんかん)などを甘辛い醤油ベースのタレで照り煮(てりに)にし、短時間でテリが出るように仕上げるのが特徴です。

甲府鳥もつ煮の歴史と誕生

甲府鳥もつ煮は、戦後間もない頃に甲府の蕎麦屋が考案した料理です。当時は鳥のモツが捨てられていたため、安くて美味しい一品を生み出そうとレシピが生まれました。主に砂肝、レバー、ハツ、きんかんの4種類を使用し、甘辛い醤油だれと砂糖だけで短時間に煮付けます。煮汁を飛ばして照りを出す調理法で、八角や七味などの香辛料は使わず、素材の旨味を前面に出すのがポイントです。

甘辛い照り煮で味わうもつの旨味

出来上がった鳥もつ煮は、飴色に輝く照りが特徴。砂肝のコリコリした歯ごたえ、レバーのまろやかな味わい、ハツのしっかりした食感、そしてきんかんのプツプツとしたクリーミーさ――これらが一皿で味わえる贅沢な料理です。少量の鶏ガラや水は使わず、タレがほとんど煮詰まっており、ご飯にもビールにもよく合います。

地元で愛される食べ方

甲府では居酒屋はもちろん、ソフトクリーム店や蕎麦屋など様々な店で鶏もつ煮が提供されます。地域によっては七味や山椒を振る店もありますが、基本は照り甘いタレの味で食べるのが定番です。県外客向けのメニューとしても定着しており、お土産として瓶詰めされたものが販売されているほか、定食で提供される店も増えています。

山梨ならでは!信玄餅や伝統和菓子

山梨の和菓子といえば「信玄餅」が全国的に有名です。もち米を練った一口大の餅に香ばしいきな粉と黒蜜をかけて食べるシンプルな銘菓で、戦国武将・武田信玄にちなんだ名前が付けられています。独特の風呂敷包みが目を引き、手土産としても人気。信玄餅以外にも、山梨伝統の酒まんじゅうや干し柿など、地元ならではの素朴な甘味が各地に残っています。

信玄餅:きなこと黒蜜が魅力の銘菓

「信玄餅」は、戦国武将・武田信玄の非常食だったとも伝わる安倍川餅がヒントになったと言われる山梨銘菓です。やわらかい餅にたっぷりのきな粉をまぶし、別添えの黒蜜をかけて食べるのが特徴。きな粉の香ばしさと黒蜜のコク深い甘みが混ざり合い、シンプルながら深みのある味わいです。創業百年を超える老舗和菓子店が工場直売所やテーマパークを運営しており、地元を訪れたらぜひ味わいたい一品です。

水信玄餅:夏季限定のとろける和スイーツ

「水信玄餅」は、口に入れるとジュワッと溶ける独特の食感で話題の季節限定スイーツです。透明な寒天を使い、まるで水滴のような涼しげな見た目に仕上げています。提供期間は夏の暑い時期のみで、氷水でキンキンに冷やした水信玄餅にきな粉と黒蜜をかけて食べます。賞味期限が数分と非常に短いため、お店でその場にある分だけが販売される幻の一品として人気を集めています。

桔梗信玄パフェなど新感覚スイーツ

近年、桔梗屋など山梨の菓子メーカーは信玄餅を使った新感覚スイーツを多数発売しています。桔梗信玄餅をトッピングしたソフトクリームやパフェ、餅を揚げてドーナツ状にした「信玄餅かりんとう」など、工夫を凝らしたデザートが楽しめます。新旧織り交ぜたメニューが揃うカフェスペースや工場見学施設もあり、和菓子が好きな人にはたまりません。

山梨名物の肉料理:甲州ワインビーフと馬刺し

山梨名物には肉料理も多く、特にブランド牛の「甲州ワインビーフ」と馬肉料理が有名です。甲州ワインビーフは、ワインを絞ったあとの酒粕を飼料に混ぜて育てた高質牛肉で、風味豊かな赤身と適度なサシが特徴。馬刺しも県内では馴染みが深く、富士山麓を中心に古くから食べられてきました。山梨風には馬肉を生姜醤油でさっぱりといただくことが多いです。

甲州ワインビーフ:ワイン粕で育てたやわらか牛肉

甲州ワインビーフは、山梨県産葡萄からワイン製造に使われたあとの酒粕を飼料に用いた新しいブランド和牛です。ワインの成分が肉にうまみを与えるため、赤身部分でもしっとりと柔らかく、甘みが感じられます。肉質はきめ細かで脂肪分は控えめ。ステーキやすき焼き、ビーフシチューなど、さまざまな料理でその本領を発揮します。県内のレストランでは、溶岩プレートで焼いたステーキや豪華な焼肉定食で提供されています。

馬刺し:甘みを感じる桜肉の美味しさ

馬刺し(桜肉)は富士五湖周辺で特に馴染みがあります。山梨県では古くから馬を食用とする文化があり、新鮮な赤身肉を生でいただく習慣が残りました。馬肉は赤身が多くヘルシーながら、噛むほどに旨味とほど良い甘みが広がるのが特徴。生姜醤油やニンニク醤油をかけて食べると、肉の風味が引き立ちます。馬刺しは単品のほか、「馬刺し盛り合わせ」として提供されることも多く、地元の酒ともよく合います。

果物王国山梨の恵み:桃・ぶどう・おいしいワイン

山梨県は日本一の果物生産地として知られており、季節を彩る果実とそれを使った料理・飲み物も名物です。甘い桃やジューシーなぶどう、プルーンなどのフルーツが県内各地で多く栽培されており、それらを使ったジャムやスイーツが土産物店に並びます。また、ぶどうから造る甲州ワインは日本最古のワイン産地として評価が高く、風味豊かな辛口ワインが地元料理と相性抜群です。ワイン醸造所を巡るツアーも観光名物になっています。

桃・ぶどうなど多彩な果物名産

山梨の代表的な果物といえば桃とぶどうです。特に桃は「川中島白桃」や「温泉桃」など、糖度が高い品種が豊富で、夏場には桃狩りや直売所が行列になるほど人気。シャインマスカットや巨峰などのぶどうも、全国でも有数の産地です。果物を用いたスイーツも盛んで、桃のゼリー、ぶどうのワインゼリーなど、地元メーカーが工夫したお菓子やデザートが多彩に揃います。

甲州ワイン:世界に誇る地酒

山梨は昔からワイン造りの歴史が深く、全国最大規模のワイン産地です。特に「甲州」という日本固有ぶどう品種から造る白ワインは、フルーティでわずかな苦味がある軽やかな味わいが特徴。勝沼や牧丘など各地のワイナリーでは見学・試飲が可能で、地元産葡萄を使った地ビールやワインカクテルも登場しています。地酒を作る酒蔵も多く、ぶどうだけでなく山梨産米を使った日本酒や梅酒も楽しめます。

フルーツ狩りとワイナリーツアー

山梨観光の楽しみの一つが果物狩りです。夏は桃狩り、秋はぶどう狩りが盛んで、観光農園には食べ放題プランもあります。多くのワイナリーでは葡萄畑の見学ツアーや試飲体験を実施しており、休日は家族連れや観光客で賑わいます。地元産のブドウで造った100%ジュースやワインをお土産に購入すれば、山梨の味覚を家でも堪能できます。

まとめ

以上、山梨でほうとう以外に味わえる名物グルメをご紹介しました。山梨は古くから麦や味噌文化が発達した地域なので、太くてコシのある麺料理や甘辛い煮込み料理が充実しています。吉田のうどんや甲府鳥もつ煮、信玄餅などは地元民にもトラベラーにも愛される定番。一方で、ワイン由来の甲州ワインビーフや馬刺し、旬の桃・ぶどうなど、この土地ならではの素材を生かした料理も豊富です。

山梨を訪れた際は、ほうとうだけでなく上記の郷土料理を味わい比べてみてください。麺類や肉料理は地元の居酒屋で、和菓子は老舗の菓子店や工場見学スポットで、果物・ワインは観光農園やワイナリーで楽しむと良いでしょう。どの料理も山梨の豊かな自然と風土が育んだ味わいですから、ぜひ旅の思い出に残る一皿を発見してください。

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