山梨県は、美しい山々に囲まれた温泉県です。大自然に抱かれた渓谷や山の麓には、泉質豊かで秘湯感あふれる日帰り温泉が数多く点在しています。湧き出たばかりの新鮮な源泉かけ流しを味わえる温泉では、透明度の高いお湯や泡立ちが楽しめ、心身ともにリフレッシュできます。この記事では、山梨で訪れたい秘湯の日帰り温泉や、その魅力をたっぷりご紹介。入浴時の準備やアクセスのコツまで解説しますので、静かなひとときを求める方はぜひ参考にしてください。
目次
山梨の秘湯で日帰り温泉の掛け流しを堪能
山梨県は戦国武将・武田信玄公の生誕地でもあり、昼夜の寒暖差が大きな高原地帯を含む「フルーツ王国」でもあります。四方を山で囲まれた地形から、多くの良質な温泉が湧き出しています。山深い場所にひっそりと佇む温泉はまさに「秘湯」と呼ぶにふさわしく、旅館や共同浴場では昔ながらの風情が味わえます。なかには信玄公が負傷兵の療養に使ったと言い伝えられる湯もあり、「信玄公の隠し湯」として知られる温泉地もあります。
これらの秘湯は、源泉が絶えず注がれ、加水や加温・循環せずにそのまま浴槽に流し込む「源泉かけ流し」が特徴です。新鮮なままのお湯は硫黄泉や炭酸泉、ぬる湯など泉質の個性が際立ち、風呂に浸かればお湯の成分や香りをダイレクトに感じられます。たとえば山梨市の有名な温泉では、湧き出たての湯が浴槽からあふれんばかりにかけ流されています。このような自然そのままの温泉ならではの心地よさは、秘湯で味わえる大きな魅力です。
秘湯とは？源泉掛け流しとは？
そもそも「秘湯」は人里離れた場所にあって、湯治宿や一軒宿などにひっそりと存在する温泉のことを指します。山梨はまさにそうした秘湯が多い地域で、谷間や山奥にポツンと湧くひと気の少ない温泉がたくさんあります。こうした温泉地では、昔から地元の人や一部の熱心な温泉ファンに親しまれてきました。
また、「源泉かけ流し」は湧き出る温泉が浴槽に直接注がれる方式です。加熱や加水を行わないため、温度や成分が湧き出るまま保たれます。山梨県内の多くの秘湯では、1分間に数百リットル以上もの豊富な湧出量を誇り、浴槽からお湯があふれるほどの勢いでかけ流しにしています。浸かると身体に細かい泡が付く炭酸泉や、肌にとろりとした感触が広がる硫黄泉など、湯質そのものが特徴的です。
武田信玄ゆかりの山梨の温泉伝説
特筆すべきは、山梨の秘湯にまつわる歴史です。織田信長や上杉謙信とも並び称される武田信玄公は、戦国時代に武将ながら兵や自身の療養に温泉を積極的に利用したことで知られます。実際、信玄公が発見したと伝えられる秘湯が県内各地にあり、そのため「信玄公の隠し湯」と呼ばれています。甲斐市や南巨摩郡の山間に点在する温泉地は、険しい山道を越えて辿り着く秘境でもあります。
こうした歴史的背景により、人々は山梨の秘湯に特別なロマンを感じます。現在では当時から続く宿や共同浴場が営業し、武田信玄に思いを馳せながら貴重な湯に浸かることができます。現地では信玄公ゆかりの資料や看板が見られる場所もあり、入浴だけでなく歴史的な空気も味わえるのが山梨秘湯の魅力です。
源泉かけ流しの魅力と日帰り温泉の楽しみ方
源泉かけ流し温泉の大きな魅力は、なんといっても鮮度の高さです。新鮮な湯は地層のミネラル分や成分が損なわれず、独自の泉質を存分に楽しめます。例えばアルカリ性の単純泉なら滑らかな肌触りを、含鉄泉なら入浴後に体がポカポカ暖まります。また、加熱や循環の処理をしていない温泉は、湯あたりが優しいのも特徴です。
日帰り入浴なら、ふと思い立ったその日に立ち寄れる手軽さがあります。宿泊を伴わない分、荷物が少なめで身軽に行けるのがメリット。午前中に出発して少し早めに温泉に入れば、日没や夜景も楽しめる柔軟なプランも立てられます。さらに山梨の秀麗な自然を眺めながら入浴できる露天風呂が多いので、開放感あふれる景色も堪能できます。周辺にドライブコースや観光スポットも多いため、温泉とあわせて観光ドライブを楽しむのもおすすめです。
源泉かけ流し温泉の特徴
源泉かけ流しの温泉では、一般的に「温度・匂い・色」が一切加工されていないため、湯舟のお湯は透明でも豊富なミネラルを含みます。山梨の温泉は、弱アルカリ性の湯や炭酸ガス泉、硫黄泉など泉質がさまざまです。例えば炭酸泉では全身に小さな泡がびっしり付く独特の入浴感があり、美肌効果が期待できます。多くの秘湯では、浴槽の縁からお湯が絶えずあふれているので、つねに新鮮な湯に浸かれます。
また、源泉そのままの「ぬる湯」に入れる温泉もあります。源泉温度を下げすぎずじっくり浸かるため、体に負担が少なくゆっくり温めてくれます。寒い時期なら、温度が低めの湯船にじっくり浸かることで芯から暖まり、湯上がり後までポカポカが持続します。山梨の日帰り温泉には、このように誰でもリラックスできる環境がそろっています。
日帰り温泉利用のメリット
日帰り入浴の最大のメリットは、気軽さと経済的なところです。宿泊を伴わないので旅行計画が融通しやすく、忙しい毎日でも思い立ったらすぐに立ち寄れます。日帰り専用料金なら宿泊より割安な場合も多く、温泉ソムリエや地元ガイドに勧められた名湯を手軽に体験できます。深夜バスや車で早朝に向かえば、その日の夕方までゆったり過ごすことも可能です。
さらに日帰り温泉なら、より多くの温泉をハシゴ湯できるのも楽しみ方のひとつ。山梨では日帰り入浴可能な宿や共同浴場が点在するので、牧歌的な山里の雰囲気を味わいながら泉質の違いを楽しむことができます。いくつかは立ち寄り湯のみでも受付可能ですので、事前に電話で営業時間を確認してから出発すると安心です。
入浴マナーと服装のポイント
温泉入浴時には次の点に注意しましょう。入浴前にかけ湯をして体の汚れを落とし、湯船に入ったらゆっくり浸かります。共用浴場では大声を控え、譲り合いの心を忘れずに。清潔なタオルは持参しましょう。
服装は動きやすい軽装がおすすめです。温泉街を散策する場合は簡単に脱ぎ着できる服装が便利です。多くの旅館ではバスタオルや浴衣の貸し出しがありますが、有料の場合があるのでタオルは自前で用意すると安心です。また、湯上がり後は冷えないよう羽織ものも忘れずに準備しましょう。
山梨のおすすめ秘湯日帰り温泉6選
草津温泉（甲府市）
甲府昭和インター近くにある「草津温泉」は、群馬県にある有名地名と同名ですが、山梨にも銭湯感覚で楽しめる街湯があります。料金は大人430円（2025年春現在）と非常にリーズナブル。源泉は地下800mから湧出し、高温の湯を内風呂・露天風呂で満喫できます ([onsen.nifty.com](https://onsen.nifty.com/onsen-matome/250416920599/#:~:text=%E8%8D%89%E6%B4%A5%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%88%E3%81%B0%E7%BE%A4%E9%A6%AC%E7%9C%8C%E3%81%8C%E6%9C%89%E5%90%8D%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8C%E3%80%81%E5%B1%B1%E6%A2%A8%E3%81%AB%E3%82%82%E8%8D%89%E6%B4%A5%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82%E6%98%AD%E5%92%8C%E5%88%9D%E6%9C%9F%E3%81%AB%E7%BE%A4%E9%A6%AC%E7%9C%8C%E8%8D%89%E6%B4%A5%E5%87%BA%E8%BA%AB%E3%81%AE%E5%88%9D%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%81%8C%E3%80%8C%E8%8D%89%E6%B4%A5%E6%B9%AF%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E9%8A%AD%E6%B9%AF%E3%82%92%E9%96%8B%E6%A5%AD%E3%80%82%E6%98%AD%E5%92%8C40%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E5%BE%8C%E5%8D%8A%E3%81%AB%E7%8F%BE%E5%9C%A8%E3%81%AE%E3%82%AA%20%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%81%8C%E6%95%B7%E5%9C%B0%E5%86%85%E3%82%92%E6%8E%98%E5%89%8A%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%93%E3%82%8D%E5%9C%B0%E4%B8%8B800%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%81%8B%E3%82%89%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%81%8C%E6%B9%A7%E5%87%BA%E3%80%82%E5%B1%8B%E5%8F%B7%E3%82%82%E3%80%8C%E8%8D%89%E6%B4%A5%E6%B9%AF%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%8C%E8%8D%89%E6%B4%A5%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%80%8D%E3%81%B8%E3%81%A8%E5%A4%89%E6%9B%B4%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82))。大きな浴槽は39～41℃の「ぬる湯」と44～46℃の高温湯に分かれており、交互浴で体の芯から温まります。微温湯と水風呂の交互浴は特に気持ちよく、深くリラックスできる名湯です。
蒸し湯や水風呂、露天風呂も揃い、湯上がりには街中に点在する足湯やラーメン店でほっと一息つけます。泉質はナトリウム–塩化物泉で、保温効果が高く体が温まりやすいのが特徴です。合間には近くのほったらかし温泉へ足を伸ばすのもおすすめです。
玉川温泉（甲斐市）
甲斐市の住宅街にひっそりと佇む「玉川温泉」は、岩盤浴で有名な秋田県の玉川温泉とは別の施設です。外観は公民館を思わせるシンプルさですが、浴場に足を踏み入れれば湯量豊富な自然湧出が特徴。浴槽の湯が常にあふれ出し、湯船や脱衣所の床にまでサーッと温泉水が流れています ([onsen.nifty.com](https://onsen.nifty.com/onsen-matome/250416920599/#:~:text=%E7%8E%89%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%88%E3%81%B0%E7%A7%8B%E7%94%B0%E7%9C%8C%E3%81%8C%E6%9C%89%E5%90%8D%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8C%E3%80%81%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A8%E7%8E%89%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%82%82%E5%B1%B1%E6%A2%A8%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%99%EF%BC%88%E7%AC%91%EF%BC%89%E3%80%82%E3%81%BE%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%81%AB%E7%94%B0%E3%82%93%E3%81%BC%E3%82%84%E7%95%91%E3%81%8C%E5%BA%83%E3%81%8C%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%A9%E3%81%8B%E3%81%AA%E4%BD%8F%E5%AE%85%E5%9C%B0%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%81%AF%E3%80%81%E8%A6%8B%E3%81%9F%E7%9B%AE%E3%81%AF%E5%85%AC%E6%B0%91%E9%A4%A8%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%80%82%E3%81%A7%E3%82%82%E3%80%81%E3%81%99%20%E3%81%94%E3%81%84%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82))。
泉温は40.6℃の高温泉ですが、大きな浴槽は36～37℃で入浴しやすい温度に調整されています ([onsen.nifty.com](https://onsen.nifty.com/onsen-matome/250416920599/#:~:text=%E6%B5%B4%E5%AE%A4%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%89%89%E3%82%92%E9%96%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%93%E3%81%AF%E3%82%82%E3%81%86%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%81%AE%E6%B4%AA%E6%B0%B4%EF%BC%81%E6%B9%AF%E8%88%B9%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%80%E3%83%90%E3%83%80%E3%83%90%E3%81%A8%E3%81%8A%E6%B9%AF%E3%81%8C%E6%BA%A2%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82%E5%87%84%E3%81%84%E6%B9%AF%E9%87%8F%E3%80%82))。無色無味のやわらかい湯で、一度浸かると全身に小さな泡が付きます。いわゆる「ぬる湯」ですが、じっくり浸かると体がじんわり温まります。露天風呂はないものの、圧倒的な湯量を感じられる施設です。
山口温泉（甲斐市）
同じ甲斐市にある「山口温泉」は、もともとブドウ農家だった創業者が畑を掘って見つけた源泉を使用します。源泉温度は36.6℃とかなり低めですが、毎分414Lもの湧出量があるため、すべて100％かけ流しにしています ([onsen.nifty.com](https://onsen.nifty.com/onsen-matome/250416920599/#:~:text=%E4%BD%8F%E5%AE%85%E8%A1%97%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%AB%E3%83%9D%E3%83%84%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%81%82%E3%82%8B%E6%97%A5%E5%B8%B0%E3%82%8A%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%80%82%E3%83%96%E3%83%89%E3%82%A6%E8%BE%B2%E5%AE%B6%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%81%8C%E3%80%81%E3%83%96%E3%83%89%E3%82%A6%E4%BD%9C%E3%82%8A%E3%82%92%E3%82%84%E3%82%81%E3%80%81%E7%95%91%E3%82%92%E6%8E%98%E3%81%A3%E3%81%A6%E6%8E%98%E3%82%8A%E5%BD%93%E3%81%A6%E3%81%9F%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%80%82%E6%BA%90%E6%B3%89%E6%B8%A9%E5%BA%A636))。浴槽も内湯・露天風呂がひとつずつあり、新鮮な湯を贅沢に満喫できます。
低温の湯（私が入ったときは33℃ほど）に最初は冷たく感じますが、じっくり浸かると少しずつ体の芯からポカポカに。湯上がりには体がスッと軽く感じる、不思議なぬる湯体験ができます。地元の方にも愛される一軒宿で、混雑が少ない穴場的な日帰りスポットです。
韮崎旭温泉（韮崎市）
「韮崎旭温泉」は日本有数の炭酸泉として知られ、地下1200mから湧き出す天然の炭酸水素塩泉です。泉温は約40℃で、石造りの浴槽に浸かるとみるみる全身がエメラルド色の泡に包まれます ([onsen.nifty.com](https://onsen.nifty.com/onsen-matome/250416920599/#:~:text=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%B1%88%E6%8C%87%E3%81%AE%E6%B3%A1%E4%BB%98%E3%81%8D%E7%82%AD%E9%85%B8%E6%B3%89%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E9%9F%AE%E5%B4%8E%E6%97%AD%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%80%82%E5%9C%B0%E4%B8%8B1200m%E3%81%AE%E5%B2%A9%E7%9B%A4%E3%81%8B%E3%82%89%E6%B9%A7%E3%81%8D%E5%87%BA%E3%82%8B%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0))。お湯がやわらかく、長時間入浴していても疲れにくいのが特徴です。
温泉は男女別の内湯がひとつずつ。上品な泡付きと美肌効果が期待できる湯で、平日でも多くの人で賑わいます。こちらでは湯上がりに冷えた温泉水の飲泉もでき、内蔵から温泉を味わうこともできます。飲む温泉で名高い「諏訪泉」などに似た強い泡付きが楽しめる、山梨屈指の炭酸泉です。
旅館 弘法湯（甲府市・杖温泉）
甲府市北部、湯村温泉郷にある「旅館 弘法湯」は、なんと809年に弘法大師が杖で突いた湯が湧いたという伝説を持つ歴史ある温泉です。内湯が男女それぞれ1つずつしかない小さな湯治宿ですが、源泉温度約39℃の弱アルカリ性単純泉が浴槽にあふれ流れています ([onsen.nifty.com](https://onsen.nifty.com/onsen-matome/250416920599/#:~:text=%E6%B9%AF%E8%88%B9%E3%81%AF%E7%94%B7%E5%A5%B3%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%AB%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%81%A4%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8C%E3%80%8139%E5%BA%A6%E3%81%AE%E3%81%AC%E3%82%8B%E6%B9%AF%E3%81%8C%E8%B1%8A%E5%AF%8C%E3%81%AB%E3%81%8B%E3%81%91%E6%B5%81%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82%E6%B3%89%E8%B3%AA%E3%81%AF%E3%80%81%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0))。少しぬるめの「ぬる湯」ですが、入浴すると肌にトロミを感じ、お湯上がりには白くなめらかな肌触りになります。
湯上がり後は和室で自由に休憩でき、館内の蛇口からも源泉が湧き出しています。実際に体験すると、手が冷たいのを覚悟して入った後はずっと温まり続けるのが実感でき、体の芯までポカポカに。歴史ロマンを感じながら農村ロケーションで温泉を満喫できる、東日本屈指の秘湯宿です。
奈良田温泉（早川町・南アルプス山麓）
山梨県最南端の早川町にある「奈良田（ならだ）温泉 女帝の湯」は、南アルプスの山懐深くに湧く絶景温泉です。総桧造りの大浴場では湯気に包まれる湯船に浸かると体中に小さな泡が付き、極上のぬる湯感覚が味わえます ([www.hayakawa-zaidan.net](https://www.hayakawa-zaidan.net/#:~:text=%E5%B1%B1%E6%A2%A8%E7%9C%8C%E9%81%93%E8%B7%AF%E8%A6%8F%E5%88%B6%E6%83%85%E5%A0%B1%20%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B%20%E6%B8%A9%E6%B3%89%20,%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82300%E5%86%86%29%E2%80%8B%20%E2%80%8B%E5%AE%9A%E4%BC%91%E6%97%A5%EF%BC%9A%E3%81%AA%E3%81%97%20%E2%80%8B%E2%80%BB7%EF%BD%9E9%E6%9C%88%E3%82%92%E9%99%A4%E3%81%8F%E6%9C%A8%E6%9B%9C%E6%97%A5%E3%81%AF%E7%84%A1%E4%BA%BA%E5%96%B6%E6%A5%AD))。湯に含まれる成分で「ぬるぬる・すべすべする」と評判で、美肌効果も期待されています。
施設は日帰り入浴も可能で、営業時間は朝9時から夜7時まで（最終受付18:30）。料金は大人700円と比較的リーズナブルです。もちろん浴槽はすべて源泉かけ流しの美肌の湯なので、ゆっくりと長湯するのがおすすめ。周囲に遮るものがない景観なので、湯船から見上げる星空や秩父連山・八ヶ岳の眺めも素晴らしいです。
日帰り温泉を快適に楽しむポイント
日帰りで秘湯の温泉を堪能するには、あらかじめ準備しておくと良いポイントがあります。まず＜持ち物＞ですが、山梨の温泉ではバスタオルが有料レンタルの場合もあるため、タオルは必ず持参しましょう。多目的に使えるビニール袋も用意しておくと、濡れた衣類やタオルを持ち帰る際に便利です。湯上がりの水分補給用に飲み物も持っていくと安心です。
- タオル・サンダル：多くの日帰り施設では借りると有料のことがありますので、バスタオルと足元用のサンダルは準備しておきましょう。
- ビニール袋：濡れた水着やタオルを入れて持ち帰るときに重宝します。何枚かあると浴室から脱衣所までの移動時に便利です。
- 飲み物：温泉上がりはどうしても体温が上がります。特にサウナや炭酸泉に入ったあとは喉が渇きやすいので、冷たい水やスポーツドリンクを用意しておくと良いでしょう。
入浴時はまず湯船の縁で軽く掛け湯をしてから浸かります。共用スペースでは静かに話すなどマナーを守りましょう。体調が優れない時は無理をせず湯船に入る時間を短めに。浴衣がある場合は湯上がりに肩にかけておくと体が冷えにくいです。温泉施設によっては混雑する場合もあるので、混雑情報をチェックして平日や早朝のすいている時間帯を狙うのも一つのコツです。
山梨の秘湯温泉へのアクセスと周辺情報
山梨の秘湯の多くは山間部にあるため、アクセスには車が便利です。主要高速道路のICから目的地まで車で移動すれば、荷物も楽に運べるうえ周辺観光にも立ち寄りやすくなります。例えば甲府昭和ICからは甲府市内や韮崎市の温泉へ30分以内で行ける場所が多く、車なら途中でお土産屋や景勝地に寄る余裕もあります。
公共交通機関を利用する場合は、JR中央本線や身延線を使って各地の最寄駅へ行き、タクシーで山道を上るというルートが一般的です。ただし山奥の秘湯だとバスの便は少ないため、事前に時刻表を確認して臨みましょう。車で訪れる場合は山道や冬季の凍結に備えた装備が必要な所もありますので、十分に注意してください。
温泉周辺には果樹園やワイナリー、滝や渓谷など自然景観スポットが点在します。たとえば八ヶ岳を望む苔むす渓谷や尾白川渓谷など、温泉の前後に散策できる場所が多数あります。また、山梨名物のほうとうや吉田うどん、ワインや地酒といった郷土料理も楽しみの一つ。地元食材を使った食事処や道の駅で、湯上がりの空腹を満たしましょう。
まとめ
山梨県の日帰り温泉は、富士山や南アルプスなど四方を山に囲まれた自然環境のなかで本格的なかけ流し湯を楽しめるのが魅力です。秘湯と呼ばれる温泉地では静寂に包まれながら湧きたての源泉を心ゆくまで堪能できます。今回ご紹介した温泉はすべて源泉かけ流しで、ミネラル豊かな湯がいずれも色や泡立ちに特徴があります。ぜひ訪問前には交通手段や入浴時間を確認し、タオルなど必要な持ち物を用意してお出かけください。山梨の豊かな自然と極上の湯が、きっと心身を癒してくれることでしょう。
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